第14章 AI・検索エンジン対応のしくみ

← 目次にもどる

この章は、FineCMSで作ったサイトが「AIや検索エンジンからどう見えているか」を知るための読みものです。 日々の操作は必要ありません。ここで紹介するデータは、すべてFineCMSが自動で用意しています。

「ChatGPTなどのAIに自社のことを聞いたら、正しく答えてもらえるの?」——そんな疑問への答えが、この章のテーマです。


AIはどうやってサイトを読んでいるの?

Googleなどの検索エンジンや、AIの検索サービス(ChatGPT・Perplexity など)は、クローラーと呼ばれる自動巡回プログラムで世界中のサイトを読んで回っています。

クローラーがあなたのサイトに来たとき、FineCMSのサイトは次の順番で「おもてなし」をします。

クローラーが来訪
  ① 入口の案内板(robots.txt)…「サイトの地図はこちらです」
  ② サイトの地図(sitemap.xml)…「ページの一覧はこれです」
  ③ 機械が読む名刺(構造化データ)…「正確な会社情報はこれです」
  ④ AI向けのサイト案内(llms.txt)…「サイトの要約はこれです」

ひとつずつ見ていきましょう。


① 入口の案内板(robots.txt)

クローラーがサイトに来て一番最初に読むファイルです。 「システムの裏側(管理用の場所)には入らないでください」「サイトの地図はここにあります」という案内が書かれています。

ブラウザで サイトのアドレス/robots.txt を開くと、実物を見ることができます。

User-agent: *
Disallow: /cms-api/
Sitemap: https://あなたのサイト/sitemap.xml
  • 1〜2行目:「どのクローラーも、管理用の場所には入らないでね」という意味です
  • 3行目:「サイトの地図(次で説明します)はここだよ」という道案内です

ワンポイント この案内板は、サイトのアドレスに合わせて自動で作られます。管理者の方がファイルを設置したり書きかえたりする必要はありません。


② サイトの地図(sitemap.xml)

「このサイトにはどんなページがあるか」の一覧表(地図)です。クローラーはこれを見ることで、ページを取りこぼしなく巡回できます。

ブラウザで サイトのアドレス/sitemap.xml を開くと、公開中のページと更新日時が一覧で並んでいるのが見られます。

地図に載るのは公開中のページ・記事だけです。次のものは自動で除外されます(あとの「載るもの・載らないもの」でまとめます)。


③ 機械が読む名刺(構造化データ)

各ページの裏側(HTMLの中)に埋め込まれる、ラベル付きの会社情報です。画面には表示されませんが、クローラーはこれを読んでいます。

人間向けの文章から住所や電話番号をAIが「読解」すると、まれに読み間違いが起こります。構造化データは最初から「これは電話番号」「これは住所」とラベルが付いているので、読み間違いが起こりません。名刺を渡すようなもの、と考えてください。

ページの種類ごとに、名刺の内容も自動で変わります。

ページ 埋め込まれる情報
トップページ 会社・お店の情報(名称・住所・電話・ロゴ・公式リンク)+サイト情報
下層ページ ページ情報+「トップ > 会社案内」のような階層(パンくず)情報
記事(投稿) 記事情報(タイトル・公開日・説明文)+階層情報

会社・お店の情報の中身は、サイト設定の「組織情報(AI・検索対応)」に入力した内容がそのまま使われます(入力のしかたは 11章③ をご覧ください)。

これが効いてくると、検索結果の表示が充実したり、AIが「この会社の電話番号は?」という質問に答えるときの正確な引用元になったりします。


④ AI向けのサイト案内(llms.txt)

AIのために用意する、サイトの要約ページです。比較的新しい仕組みで、対応しているサイトはまだ多くありません。

ふつうのページはデザインのためのデータがたくさん混ざっていて、AIには読みにくいものです。そこで「サイトの概要を、飾りのないシンプルな1枚にまとめて置いておく」のがこのファイルです。

ブラウザで サイトのアドレス/llms.txt を開くと、次のような内容が見られます。

  • サイト名と、事業内容の紹介文
  • 会社・お店の基本情報(運営者・所在地・電話・営業時間・公式リンク)
  • 主なページの一覧
  • 最新の記事の一覧

こちらも、サイト設定の「組織情報」と公開中のページから自動で作られます


載るもの・載らないもの

サイトの地図(②)とAI向けのサイト案内(④)には、外に見せてよいものだけが自動で選ばれて載ります。

状態 載る?
公開中のページ・記事 ✅ 載ります
「検索エンジンに載せない」を設定したページ ❌ 載りません
会員限定ページ ❌ 載りません
下書き・公開日時が未来の記事 ❌ 載りません
サイト全体を非公開にしている間 ❌ 4つの仕組みすべてが止まります(公開すると自動で再開)

「載せたくないものが漏れないか」を管理者の方が個別にチェックする必要はありません。ページごとの公開設定に連動して、自動で整理されます。


管理者の方にしていただくことは、2つだけ

ここまでの仕組みはすべて自動ですが、材料になる情報だけは入力が必要です。

  1. 組織情報を入力する11章③ 組織情報(AI・検索対応)) 会社・お店の名称・住所・電話番号など。「機械が読む名刺」と「AI向けのサイト案内」の中身になります。
  2. サイトのSEO情報を入力する11章② SEO / メタ情報) サイトの説明文など。検索結果やAIの紹介文の材料になります。

どちらも入力して保存するだけで、サイト側に自動で反映されます。


動いているか見てみたいとき

特別なツールがなくても、ブラウザだけで確認できます。

  1. サイトのアドレス/robots.txt を開く → 案内板が表示され、Sitemap: の行があること
  2. サイトのアドレス/sitemap.xml を開く → 公開中のページが一覧で並んでいること
  3. サイトのアドレス/llms.txt を開く → 会社情報とページ一覧の要約が表示されること

さらに詳しく確認したい方は、Googleが提供する無料の確認ツール(リッチリザルトテスト)にトップページのアドレスを入れると、「機械が読む名刺」(構造化データ)が正しく認識されているかを確かめられます。


まとめ

  • FineCMSのサイトは、検索エンジンとAIに向けた4つの仕組み(案内板・地図・名刺・サイト案内)を自動で用意しています
  • 中身の材料はサイト設定の「組織情報」と「SEO / メタ情報」。入力して保存するだけで反映されます
  • 非公開のページや下書きは自動で除外されるので、個別の管理は不要です
  • AIの検索サービスが普及するほど、「AIに正しく紹介してもらえること」がサイトの強みになります。まずは組織情報の入力から始めてみてください